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寺田ヒロオ


寺田ヒロオといえば、古いマンガファンならば誰もが漫画家たちの梁山泊「トキワ荘」でのリーダー格と思い浮かぶだろう。

石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄などそうそうたる漫画家たちの兄貴分であった。
私としては「背番号0」「スポーツマン金太郎」の作家としてこよなく愛していた。
寺田ヒロオの漫画はどれもほのぼのとしていて、悪役など出ない安心して読める漫画である。正統派児童漫画である。
が、その作風ゆえに時代にあふれてきた刺激的なストーリーの漫画に押され活躍する機会が少なくなってきたようだ。
真面目で心やさしい人と後輩漫画家達に慕われていたのに、その晩年は相当、寂しい時期を過ごしたように聞いている。
誰かがなんとかできなかったのかなあ。
まあ、プライドもあっただろうし、人気漫画家となった後輩たちの助けは借りられなかっただろうな。
むろん当時、一読者であった私はそんなふうになっているとは知らず、寺田ヒロオの新作を心待ちしていて、そしていつまにか忘れてしまっていた。
読者とはそんなものである。

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